
――本日はよろしくお願いします。 今回、当社で昭和のウルトラマンシリーズで、80とユリアンがリリースされたことによって、全種類揃うことになりました。 当社では昭和ウルトラマンシリーズから世界観が地続きになっているメビウスも発売しています。 昭和ウルトラマンシリーズの最後に80とユリアンで締めくくることになり、嬉しく思います。 本日は、萩原さんから見た80やユリアンの香水についてお話を伺えればと思います。よろしくお願いいたします。
萩原さん よろしくお願いします。
――『ウルトラマン80』45周年、おめでとうございます。 当社ではウルトラマンの香水をいくつも作らせて頂いています。 そんな中で今回、女性ウルトラマンの香水を初めてリリースしました。 ユリアンの香水が発売されたことについて率直なご感想をお願いいたします。
萩原さん 率直に言っていいんですか? 夢みたいです。ありがたくて、「えっ、私…ですか…?」みたいな。
――「ユリアン」と香水で言うと、星隊員は、撮影当時香水は使っていましたか?
萩原さん シャワーコロンのような物を使うことが多かったですね。 当時は子供だったので部活の後の汗のにおいを消すためのパウダーを使ったりもしていました。
――シャワーコロンの鮮やかな香りやパウダリーな香りをまといながら撮影にのぞまれていたんですか?
萩原さん 香りをまとうというか、当時の私にとって、“芸能人”が沢山いる中での撮影でしたので、汗臭いとまずいと思って使っていました。 たまに赤ちゃんの肌にポンポンとするベビーパウダーを使っていたこともありましたね。
――香水の好みについてお伺いしたいのですが、普段、香水は使われていますか?
萩原さん 普段は、自分のためというよりも、「人様に不快な思いをさせない」ために香水を使っています。 電車とかで香りが強い方たまにいらっしゃいますよね? そういう強烈な香りを印象付けるよりは、自然に漂うような・・・・・・その人がいなくなったら香りがスッと消えるようなふんわりした香りが好きですね。 普段はオーデコロンで、ローズ系の香りやハワイのプルメリア系のものを使うことが多いです。
――世間でいうところのハイブランドの香水よりも、手に取りやすくライトな香水を使用されているということですね。 それでは、今回のユリアンのオーデコロンはすごく合っていると思います。 萩原さんが普段オーデコロンを使っていることは知りませんでしたが、ユリアンの香水をオーデコロンで作って良かったと思っています。
萩原さん そうですね、サクラがベースのフローラルノートですごくいいと思います。
――それでは早速、ユリアンのオーデコロンを試して頂いてもよろしいでしょうか?
<香りを試して> 萩原さん 優しい。優しい香りですね。
――当社では香水を持続性のあるオードパルファムで作ることが多いのですが、オーデコロンを作るのは初めてになります。 ユリアンや星隊員をイメージすると、オードパルファムよりはオーデコロンのようなふんわりしたものがいいなと思ったこともあり、オーデコロンでサクラがベースの香りにしました。 お話をお伺いしまして、結果的にすごくマッチしたようで嬉しいです。
萩原さん 永遠の少女的な香りですよね。
――当時の星隊員の雰囲気をイメージして、香りを選びました。 サクラをベースにしたフレッシュなフローラルノートで、周りの人に不快感を与える事はないので、普段使いしていただけたら嬉しいです。
萩原さん 女の人って、年齢を重ねても・・・・・・例えばアイドルが好きだったり、韓流ブームだったりと、少女のままの心をいつまでも持っていると思うんですよ。 だからそういう全年齢の女性の方に、年齢を考えずにまとえる商品だと思います。 私は小さいころから、嘘偽りなく特撮ヒーローが好きだったんですよ。 モロボシ・ダンのお嫁さんになりたいと思っていましたし、アンヌ隊員になりたかったんですよ。(笑)
――『80』の矢的先生にはそういった感情はなかったですか?
萩原さん 初めて『80』の現場に行って、長谷川(初範)さんとか他の隊員を見て、「こんなに素敵な王子様みたいな人がいるのか」と思っていました。 (石田)えりさんも有名なアイドルで憧れていて、グラビアも買っていたので、心ときめきながら現場に行っていました。 大げさに言うと、私にとっての撮影現場の雰囲気はキラキラしていました。 「本物だ…はしゃいじゃいけない、はしゃいじゃいけない」と自分に言い聞かせていました。
――そんな中で、80の香りを試して頂いてよろしいでしょうか?
<香りを試して> 萩原さん 爽やかで大人な、品のある香りですね。 形のない風のような男らしさというか、もうずっとこの中(香りの中)にいたいっていう感じで、素敵です。 すごく考えて作られているんですね。
――萩原さんにとって、矢的 猛はどのように映っていましたか?
萩原さん 「キラキラして、まぶしくて、優しいお兄さん」みたいな感じですね。 ユリアンにとっての80も、「優しい、若い、先生で、お兄さん」でした。
――車の中の(猛と涼子の)ツーショットのシーンで、例えば猛が涼子に地球の習わしを優しく指導しているというところが印象的でしたが、「ユリアンにとっても80は先生だった」というお話が聞けて、すごく嬉しいです。
萩原さん 長谷川さんも人柄が本当に優しくて、30年ぶりにお会いした時も、大スターでした。 私に「3人お子さんがいるんだ、3人お子さんがいるっていうことはそれだけでも社会貢献していて、天国に行けるんだよ。佐代子さんよく頑張ったね」なんて言われて・・・・・・もう心鷲掴みでした。(笑) 人間性も素晴らしい、星の王子様でした。 最近すごく親子のように仲良くしてもらっている秋武裕介監督が、去年の『アーク』の監督に選抜されて、すごくうれしかったです。 泣きながら何回も見ました。
――今も特撮が好きというのは変わらないんですね?
萩原さん 基本昭和特撮が好きです。
――『80』のご出演は43話~50話でしたが、その中で特に印象に残ったエピソードはありますか?
萩原さん 私当時何も知らなくて、アフレコも知らなかったんです。 後から声を合わせることにびっくりしました。 「そんなに早口で言ったら、はまらないよ」って、中山仁さん(オオヤマ一樹キャップ役)に優しく教えて頂いたんですけど、中山仁さんといえば大スターで、鼻血が出そうでした。(笑) 中山さんに「萩原君」と名前を呼ばれる度に、浮ついた感情を隠すのに精一杯でした。 大門正明さん(イトウ順吉チーフ役)も…そうそうたるメンバーでしたね。
――最初にユリアンを見たとき、どう思われましたか?
萩原さん ユリアンを初めて見たのは撮影のセットで、ユリアンのスーツアクターのかたにご挨拶申し上げて、「ハァッ・・・」って感動していました。 撮影現場でトランポリン踏んだりされていて、「人間じゃない」って思いましたね(笑)
――変身ポーズをとって、初めて変身したときはどうでしたか?
萩原さん 崖っぷちに走って行って「ユリアン!」ってやるんですけど、崖から落ちそうな怖さと、監督の怖さの中で、ものすごく緊張していた記憶があります。 怖さと緊張の中、「ユリアン!」ってやっていました。
――今お話を伺って、改めて変身シーンを見ると、また違った感じで見られるかもしれないですね。 早速「TSUBURAYA IMAGINATION」で見てみたいと思います。 では最後に、『ウルトラマン80』ファンに向けて、ユリアンの香水について一言お願いいたします。
萩原さん このような香水を作っていただいて、本当にありがとうございます。 この香水の爽やかな香りを嗅ぐたびに、私の事を思い出してください。 『ウルトラマン80』よろしくお願いします。ユリアン。