晃の持つ『十四歳』の主人公、トキコに瓜二つの少女・柊時子をイメージした香水です。
爽やかな柑橘系から紡がれる透明感のあるトップノートは晃が憧れる小説の中の主人公「トキコ」と晃の目の前に現れた「柊時子」のあいだで、
奇妙に絡まっていく物語の始まりのようです。花々のブーケが透き通るように香るミドルノートは晃が唯一心を許せる存在となった”トキコ”と、
トキコが好きな晃に対してトキコになぞろうと、姉が執筆した『十四歳』の小説のモデルになっている”時子”のいじらしさを感じ取れます。
やわらかいバニラが際立つ幸福感が溢れるラストノートは出会うはずがなかった読者と主人公の物語の結末のようです。
「・・・・・・わたしが、『彼女』になるけど」
<香りイメージ>
【香調】トランスペアレントフローラル
トップノート:ピンクペッパー、オレンジ、マンダリン、スダチ
ミドルノート:センチフォリアローズ、ネロリ
ラストノート:シダーウッド、ホワイトムスク、バニラ